ご依頼の経緯
M様は、数年前にご主人様が亡くなられた際、ご主人の相続手続きを経験されています。そのときは配偶者であるM様がすべての財産を相続しましたが、不動産の手続きが非常に複雑で、大変なご苦労をされたとのことです。
その経験を通じ、「自分が亡くなった後に、子供たちの間で不動産の分配が原因となってトラブルが起こるのではないか」という強い不安を感じられるようになりました。特に複数の不動産があるため、それぞれの価値や使用状況を考えると、現状のままでは公平な分配が難しいとのことでした。M様は、子供たちが安心して相続できるように遺言書を作成したいと考え、今回ご相談くださいました。
担当者のコメント
今回の遺言書作成では、M様ご本人だけでなく、お子様全員の意向も反映できるよう特別な配慮をいたしました。まず、M様と個別面談を行い、不動産の所有状況やご希望を詳細にヒアリング。その後、相続人となるお子様たちにもご協力いただき、面談の機会を設けました。
ヒアリングでは、それぞれが現在使用している不動産や、将来的な売却・利活用に対する考えを確認し、家族全員が納得できる相続計画を話し合いました。さらに、税金面の影響や、長期的な不動産管理の観点も踏まえながらアドバイスを行い、適切な名義変更や分割方法を検討しました。
結果として、相続人間で不公平が生じないようバランスを重視した遺言書を作成しました。具体的には、現在使用中の不動産については原則として使用している相続人が受け継ぐ形を取り、それ以外の不動産についてはM様がご存命のうちに売却する選択肢も含める内容としました。このように柔軟な対応を盛り込むことで、M様ご家族全員が将来的に安心して相続を進められるようにしました。
お客様メッセージ
「不動産の相続はとても難しく、将来の家族のことを考えると不安でいっぱいでしたが、今回、先生にしっかりサポートしていただきました。家族全員で話し合う機会を設けていただいたことで、お互いの考えが分かり、全員が納得のいく形になったと思います。今後も何かあれば、また相談させていただきたいです。」