ご依頼の経緯
S様のお父様が他府県でお亡くなりになり、相続手続きを進める必要が生じました。お父様は生前車を愛し、自動車を4台所有していましたが、いずれも大切にしていたため、すぐに処分するのは忍びないとの思いから、S様は一旦すべてを相続して所有することを希望されました。ただ、S様ご自身は平日に動けない状況で、相続手続きの煩雑さも予想されることから、専門家への依頼を決意。私たち行政書士事務所へお問い合わせをいただきました。
担当者のコメント
S様のご要望を実現するため、特に自動車の相続手続きに注力しました。自動車の相続は遺産分割協議書を作成後、陸運事務所での手続きが必要ですが、S様が東京に住んでいる場合、自動車のナンバー変更や車庫証明が課題となります。
解決策として、以下の選択肢を提示しました:
- 東京で車庫を確保し、4台すべてを東京に登録する。
- S様の住民票を一時的にお父様宅に移し、他府県で名義変更を行う。
- 名義変更を一旦保留し、お父様の名義のまま保持する。
これらの選択肢を丁寧に説明し、メリット・デメリットをお伝えしました。最終的に、S様は「お父様の名義を維持しつつ、気持ちの整理がついたタイミングで売却を進める」ことを選択されました。
また、自動車以外の遺産については、不動産の名義変更や金融機関の解約など、すべての手続きをスムーズに進めました。
お客様メッセージ
「自動車の相続については自分でも悩んでいましたが、選択肢を示していただいたことで、納得した形で決断ができました。最初から『やらない』と選ぶのは簡単だったかもしれませんが、モヤモヤが残ったと思います。しっかり考える時間を与えてくださったことに感謝しています。今後も相続について相談する際はお願いしたいと思います。」