ご依頼の経緯
被相続人が亡くなられた後、相続人の間で遺産分割について話し合う必要が生じましたが、相続人の人数が多く、遠方に住む方もいたため、手続きが進まず困難を感じておられました。K様自身も足が悪い上に高齢で、複雑な相続手続きをご自身で進めるのは難しい状況でした。また、相続財産の中に不動産は含まれず、主に金融資産が中心だったものの、その解約や分割についてどのように進めれば良いのか全くわからない状態でした。そんな中、地域の知人から当事務所を紹介され、相続手続きの一切を依頼されました。
担当者のコメント
今回の相続手続きでは、まず被相続人の出生から死亡までの戸籍をすべて収集し、法定相続人を確定する作業から始めました。この戸籍収集には、被相続人が兄弟が多く、その多くがすでに亡くなってしまい代襲相続が発生していたため、複数の自治体に請求を行う必要がありましたが、4か月かけて無事に相続人全員を確定しました。相続人にはK様の他、兄弟やその子供たちが含まれ、遠方にお住まいの方も多かったため、手続きにはメールや郵送を活用しながら進めました。
次に、金融機関の手続きに必要な書類を揃えるとともに、全相続人の意向を確認しました。相続財産は金融資産が中心でしたが、相続人の間で公平性を保ちながら遺産を分配することが重要でした。そこで、遺産分割協議書を作成し、内容について全相続人に納得いただけるよう慎重に説明しました。また、K様のご負担を軽減するため、当事務所が金融機関とのやり取りも代理で行いました。
最終的に、すべての相続人から遺産分割協議書に捺印をいただき、金融資産の解約や分配手続きが完了しました。相続人が多かったため、手続き全体に8か月を要しましたが、無事に全てを完了することができました。
お客様メッセージ
「相続人が多く、さらに遠方に住む方が多かったため、自分一人ではとても手続きが進められなかったと思います。先生にお願いしたことで、戸籍の収集から金融機関とのやり取りまで全てお任せでき、非常に助かりました。また、相続人全員が納得できる形で遺産分割が進み、本当に安心しています。長い時間がかかりましたが、最後まで丁寧に対応してくださり感謝しています。もしまた何かあれば先生にお願いしたいと思います。」