ご依頼の経緯
I様は、長年連れ添ったご主人を亡くされた後、将来について大きな不安を感じるようになりました。お子様たちはそれぞれ独立し、現在はご自宅で一人暮らしをされています。これから先、財産の管理やご自身の生活について、誰にどのように相談すればよいのかがわからず、不安を抱えていたとのことです。
I様は、ただ遺言書を作成するだけではなく、幅広く将来のサポート体制を整えられる専門家を探しておられました。当事務所は、遺言書作成に限らず、任意後見契約や死後事務サポートなど、さまざまな高齢者支援に関する経験を持つことに加え、医療や福祉の専門家とも連携している点を評価され、ご相談いただきました。
担当者のコメント
最初にI様とお会いした際、特に印象的だったのは「これから先、どのように生きていけばいいのかわからない」という深い不安の言葉でした。そのため、当事務所ではすぐに遺言書の作成を提案するのではなく、まずはI様のお気持ちやご状況を丁寧にお伺いしました。4回にわたる面談を重ねる中で、I様が抱える不安を一つひとつ解消し、最終的に「遺言書を作成しておくことで、残された家族に負担をかけたくない」との意向を明確にされました。
そこで、ご主人が残された多額の財産について、適切に管理し、確実に家族へ受け継げるよう遺言書を作成。また、将来の生活支援の体制を整えるため、娘様を任意後見人とする任意後見契約も提案し、締結いたしました。
さらに、任意後見契約には「復代理権」を付与しました。これは、万が一娘様が後見活動を継続できなくなった場合でも、当事務所がサポートを引き継ぐことができる仕組みです。これにより、将来的なリスクにも対応可能な体制を構築しました。こうした包括的なサポートにより、I様が不安視されていた財産管理や生活面での懸念が解消され、「今後の生活を安心して送れる」とのお言葉をいただくことができました。
お客様からのメッセージ
「最初はどうしていいのか全くわからず、とても不安でした。でも先生が本当に親身になって話を聞いてくださり、自分でも気づかなかった不安を整理することができました。遺言書を作成して家族に負担をかけずに済むだけでなく、娘や家族のサポートも含めた契約を結んでいただき、本当に感謝しています。これからも何かあれば、また先生にご相談させていただきたいと思っています。」