ご依頼の経緯
S様は、障がいを持つお子様が将来、生活に困らず安心して暮らせることを最優先に考えておられました。「自分が元気なうちはいいが、万が一のことがあったらこの子はどうなってしまうのか…」という強い不安を抱えており、財産を遺すことでお子様の生活を支えられないかと考えていました。
当初は遺言書を作成することで対策をしようと考えておられましたが、遺言書では「財産を相続させる」ことはできても、「その財産をどのように使うか」までは指定できません。また、障がいを持つお子様が直接相続人となる場合、管理能力の問題や周囲の支援が必要になるケースも多く、S様の希望をすべて叶えるには不十分であることがわかりました。
「遺言書だけで本当に大丈夫なのか?」「どうすれば確実に子どもの生活を守れるのか?」と悩まれたS様は、遺言書作成の専門家である当事務所にご相談くださいました。
担当行政書士のコメント
S様の本当の目的は「遺言書を作ること」ではなく、「お子様が将来困ることなく生活できる仕組みを作ること」でした。そのため、財産の承継だけを考える遺言書ではなく、柔軟な資産管理が可能な「家族信託」を活用することが最適であると判断しました。
家族信託の導入理由
- 遺言書だけでは不十分:遺言書では財産の分配は指定できるが、その後の管理や使い方までは決められない。
- 障がいを持つお子様の生活保障:信頼できるご家族(もう1人のお子様)を受託者とし、信託財産を計画的に活用できる仕組みを構築。
- 資産の柔軟な管理:信託契約の内容により、S様が生前の間は自身で財産を管理し、亡くなった後は受託者が代わりに管理・運用できる。
このように、遺言書だけでは実現が難しいS様のご希望を、家族信託を組み合わせることで可能にしました。
解決へのプロセスと結果
- S様のご意向を詳細にヒアリング
- どの財産をどのように遺したいか
- お子様の生活支援のための具体的な希望
- 遺言書と家族信託の違いを説明し、最適なプランを提案
- 遺言書だけでは十分でないことを説明
- 家族信託を活用することで柔軟な財産管理が可能であることを理解いただく
- 司法書士と連携し、家族信託契約を作成
- 受託者(もう1人のお子様)を指定し、信託財産を管理・運用できる仕組みを構築
- 障がいを持つお子様の生活費や医療費に充てられるよう詳細な設計を実施
- 家族信託の設定完了、S様の希望を実現
- S様が亡くなった後も、受託者が信託財産を適切に管理し、障がいを持つお子様のために活用できるようになった
- これにより、お子様が経済的に困ることなく安心して生活できる仕組みを確立
お客様からのメッセージ
「ずっと息子の将来が不安で、どうすればいいのか悩んでいました。最初は遺言書を作れば安心だと思っていましたが、それだけでは十分ではないと知り、先生に相談して本当に良かったです。家族信託を活用することで、自分が亡くなった後も息子がしっかりと生活できる仕組みができました。先生の説明はとてもわかりやすく、司法書士の先生とも連携して進めてくださったので、安心してお任せすることができました。これで心から安心できます。本当にありがとうございました。」
まとめ
今回のケースのように、障がいを持つご家族の将来を考えた場合、遺言書だけでは十分な対策にならないことがあります。家族信託を活用することで、資産を計画的に管理し、長期的な生活保障を実現することが可能です。
東京都小平市で遺言書作成や家族信託に関するご相談は、ぜひ当事務所にお任せください。お客様の状況に合わせた最適なプランをご提案し、大切なご家族の将来をしっかりと守るお手伝いをいたします。