ご依頼の経緯
T様は、ご兄弟が亡くなったことにより相続手続きを進める必要がありました。しかし、相続人である兄弟3人全員が仕事で忙しく、手続きを進める時間を確保できませんでした。さらに、被相続人が投資用のワンルームマンションを複数所有していたため、遺産分割の方法が分からず、どのようにすれば公平な分配ができるのか判断がつかない状況でした。
相続財産には、投資用不動産のほかに株式や有価証券、銀行預金なども含まれており、それらをどのように分割するかを決めるには、財産価値を明確にする必要がありました。以前、T様が当事務所に別業務でご相談されたことがあったため、「信頼できる専門家に任せたい」と考え、再びご依頼いただきました。
当事務所の対応
1. 財産調査と評価の実施
まず、相続財産の全容を把握するために、詳細な財産調査を行いました。特に、投資用ワンルームマンションは一般的な居住用不動産とは異なり、以下の要素を考慮する必要がありました。
- 物件そのものの評価額(固定資産税評価額、市場価格)
- 利回りや空室率(物件の収益性)
- ローン残債(債務の有無)
- 将来的な資産価値の変動予測
これらを正確に把握するため、当事務所と提携している不動産会社および不動産投資コンサルティング会社に依頼し、各物件の詳細な評価を実施しました。
また、不動産以外の財産(株式、有価証券、銀行預金など)についても徹底的に調査し、戸籍の収集を行い、相続人確定の作業も進めました。
2. 遺産分割協議のサポート
財産の評価が完了した後、相続人間で遺産分割協議を進めるためのサポートを行いました。投資用不動産の相続では、「物件を売却して現金化する」「特定の相続人が物件を引き継ぐ代わりに他の相続人に代償金を支払う」など、複数の選択肢が考えられます。
今回のケースでは、各投資物件の評価額や収益性が明確になったことで、相続人全員が納得のいく形で遺産を分配することができました。特に、物件の価値と収益性をデータで示すことで、感情的な対立が起こることなくスムーズに話し合いを進めることができました。
また、遺産分割協議書の作成も当事務所でサポートし、最終的に法的に問題のない形で協議をまとめました。
3. 登記・相続税申告の手配
遺産分割協議が成立した後、司法書士と連携して不動産の名義変更(相続登記)を行いました。また、相続税の申告が必要なケースであったため、税理士と協力して適切な税務手続きを進めました。これにより、T様および相続人の皆様は安心して手続きを終えることができました。
結果
T様を含む相続人3名は、投資用不動産の本質的な価値を可視化したことで、適正な分配を行うことができました。各相続人がバランスの取れた遺産分割を実現できたため、大きなトラブルもなく手続きを完了することができました。
その後、相続登記は司法書士が対応し、相続税の申告は税理士に依頼することで、スムーズにすべての手続きを終えることができました。
お客様の声
「仕事が忙しく、相続の手続きを自分たちで進めるのは不可能だと感じていましたが、先生にお願いしたことでスムーズに終えることができました。特に、投資用不動産の価値をしっかり調査していただいたことで、納得のいく形で遺産分割ができたのが良かったです。トラブルなく終えられたことに感謝しています。」
担当者のコメント
今回の相続手続きは、投資用不動産が絡むことで一般的な相続よりも複雑な側面がありました。しかし、専門的な視点から財産価値を明確にし、データに基づいて遺産分割の方向性を示すことで、円満な解決に至ることができました。相続に関するお悩みはケースによって異なりますが、一つ一つの課題を丁寧に解決していくことで、依頼者の皆様が安心して手続きを進められるようサポートしてまいります。