ご依頼の経緯
I様はご自身のお母さまが亡くなられた後、多忙さや何をすればよいのか分からないという事情もあり、相続手続きを先延ばしにされていたとのことでした。しかし、7か月が経過したある日、「もしかして相続税が発生するのではないか?」と不安に思い、インターネットで相続について相談できる専門家を検索されたそうです。
その際、当事務所のホームページをご覧いただき、「相続の専門事務所として評価が高かったこと」が決め手となり、ご相談のお電話をいただきました。
担当者のコメント
ご相談時にまず確認したのは「相続税の申告期限」です。I様の場合、お母さまが亡くなられてからすでに7カ月が経過しており、税務申告までに残された時間はわずか3カ月。このままでは延滞税や加算税が発生する可能性があり、非常にシビアな状況でした。
さらに、相続人は全部で5名。戸籍の収集など相続人調査や遺産分割協議書の作成に時間がかかることが予想され、通常よりも迅速かつ柔軟な対応が求められました。
具体的な対応内容
初回面談の段階で時間的猶予がないことが明確だったため、すぐに税理士と連携体制を構築。相続税の申告に必要な評価資料の整備と、財産調査の一部を税理士に依頼しました。
当事務所では以下の業務を担当しました
- 相続人の調査(戸籍収集)
- 金融機関の残高証明書取得
- 相続関係説明図の作成
- 金融機関の解約
特に戸籍収集については、時間短縮のために各相続人から直接現在の戸籍を取得してもらい、過去の戸籍を当事務所が取得する方法をとりました。I様ご自身やご家族にもご協力をいただき、約1か月で戸籍の収集を完了させました。
残高証明や不動産の評価証明も並行して整え、相続人間の協議も税理士のほうでスムーズに進行。2か月以内にすべての相続人の同意のもと、税理士にて遺産分割協議書を作成し、期限内に相続税の申告・納税を無事完了させることができました。
申告後は、すぐに各金融機関の解約手続きを進め、解約金の分配も遺産分割協議書に従って正確に実施。トラブルもなく、全手続きが終了しました。
お客様メッセージ
「正直、もう間に合わないのでは…と思っていましたが、先生が相談時から非常にスピーディーに動いてくださり、本当に安心できました。相続人が多く、話をまとめるのも不安でしたが、皆が納得する形でスムーズに進めていただけて感謝しています。税金のことも何もわからなかった私に、丁寧に説明してくださってありがとうございました。」