ご依頼の経緯
東京都清瀬市にお住まいのI様(70代・男性)は、ご実家のある静岡県で父親から相続した広大な水田を所有していました。この水田はすでに耕作されておらず、今後農業を継ぐ予定もありませんでした。お子様も農業に全く関心がなく、むしろ相続後にかかる維持管理の負担を憂慮されていたため、「この農地だけは子どもに相続させたくない」と強くお考えでした。
しかし、遺言書の中で農地だけを除外して相続を回避できるのか、売却するにはどのような手続きが必要なのか、個人で調べても限界がありました。そんな中、相続や遺言書の作成に強い専門家を探していたI様は、当事務所の実績をご覧になり、ご相談にいらっしゃいました。
担当行政書士のコメント
最初のご相談でI様が語られたのは、「子どもに迷惑をかけたくない」「農地を財産として残すこと自体が心苦しい」という率直な想いでした。これは多くの高齢者に共通するお悩みでもあり、私たちとしても深く共感するところです。
農地は、宅地や預貯金と異なり、生前に自由に売却・処分できるわけではなく、農地法の制限や行政手続きが伴います。そのため、今回はまず「遺言書を早めに作成する」という第一ステップとして、自筆証書遺言を保険的に整えました。そのうえで、農地を生前に処分するための本格的なサポートをスタートさせました。
当事務所では、農地転用や不動産売買に精通した外部の専門家との連携体制が整っており、これらのネットワークを活用して、I様のケースに即した対応を行いました。
工夫した点
今回のケースでは、以下のような点に特に工夫を凝らしました:
- ヒアリングを重視した初期対応
I様が何を一番気にされているのか、将来の不安や相続人との関係性などを丁寧に聞き取り、心理的な安心感を重視したアプローチを行いました。 - 遺言書の段階的整備
農地売却が完了するまでの間も万が一に備えられるよう、まずは自筆証書遺言を作成。その後、状況に応じて公正証書遺言へと切り替える方針を事前にご提案しました。 - 外部専門家との連携
農地転用に強い行政書士や、不動産売買に詳しい信頼のおける不動産会社と連携することで、農地売却までの実務を円滑に進めることができました。
このように、法的な手続きだけでなく、I様の気持ちに寄り添う姿勢と、実務面での対応力の両方を大切にしました。
その結果
数ヶ月にわたる転用申請と交渉の末、静岡県の農地は無事に売却が完了しました。これによりI様は、その売却金も含めて新たに公正証書遺言を作成。子どもたちには農地ではなく、現金やその他の資産を確実に残せる体制を整えることができました。
農地という相続のネックが解消されたことで、I様の精神的負担も大きく軽減され、「安心して人生の次のステージに進める」との言葉をいただきました。
お客様の声
「本当にありがとうございました。長年気になっていた農地のことが、こんなにスムーズに解決できるとは思っていませんでした。特に、遺言書を一緒に考えてくださったこと、売却の手続きを一手に引き受けてくださったことには感謝しきれません。専門家の力を借りる大切さを実感しましたし、今後何かあってもまたこちらに相談すれば大丈夫、という安心感があります。」
清瀬市で遺言書作成をお考えの方へ
農地や不動産など、相続財産に特有の課題を抱えている方にとって、遺言書の作成は単なる文書作成ではありません。将来の相続人の負担を軽減し、自らの想いをしっかりと形にするための重要なプロセスです。
東京都清瀬市で遺言書作成をご検討の方は、ぜひ当事務所にご相談ください。実務経験豊富な行政書士が、あなたの不安を解消し、最適な相続対策をトータルでサポートいたします。ご相談は初回無料です。お気軽にお問い合わせください。