ご依頼の経緯
G社様の社長は、法令順守を経営の柱に据えた運営を重視されており、「建設業として責任ある事業を展開するためには、建設業許可を取得し、対外的な信頼を高めたい」と考えておられました。これを受けて、当事務所に建設業許可の取得を依頼されました。しかし、申請準備を進める中で、社長ご自身の経営経験年数が「経営業務管理責任者」の5年要件に満たないことが判明しました。
また、G社内で他に要件を満たす従業員もおらず、通常の申請では許可取得が困難な状況でした。
担当者のコメント
経管の要件を満たさない場合、解決策は限られています。今回は、以下の流れで問題解決を図りました
- M&A(廃業を検討している会社)の利用
G社の規模や要件を踏まえ、廃業予定の会社を紹介可能な銀行やインターネットのM&Aプラットフォームを通じて該当する企業を探しました。 - 交渉と役員登用の提案
銀行経由で、廃業を考えている高齢の会社代表者をご紹介いただきました。その方に対し、「廃業前にG社の役員として一定期間在籍していただき、経営業務管理責任者として登録する」条件で交渉を行いました。この提案は、代表者に報酬が提供される点でもメリットがあり、快諾をいただきました。 - スムーズな許可申請手続き
必要な役員登用の手続き後、速やかに建設業許可申請を進めました。
こうした一連の対応により、G社様は無事に建設業許可を取得することができました。社内に要件を満たす人材がいない場合でも、諦めることなく適切な手段を模索することで解決に繋がるケースです。
お客様メッセージ
「社内に経管の要件を満たす人材がいなかったため、正直建設業許可の取得は無理だと思っていました。しかし、先生がM&Aという方法で解決策を見出してくださり、無事に許可を取得できて本当に助かりました。これで法令順守を掲げる会社として胸を張って営業できます。今後も困ったときは相談させていただきます。」