ご依頼の経緯
B社はもともと、東京都武蔵野市で飲食店の内装工事を中心に手がける建設業者でした。しかし、コロナ禍により新規飲食店の開業が激減。これに伴い、B社の受注も大幅に減少し、売上が落ち込んでいました。
そんな中、社長は「いつか自分のバーを持ちたい」という長年の夢を思い出しました。経営の多角化と売上回復を兼ね、新規事業としてバーを開業することを決意。事業再構築補助金を活用するため、知人の紹介で当事務所に相談されました。
工夫した点・難しかった点
事業再構築補助金の採択には「新規性」や「市場ニーズ」が求められます。しかし、ただのバー開業では競争力が低く、採択される可能性が低い状況でした。そこで、他のバーと差別化できる強みを明確にする必要がありました。
具体的な対応
当事務所はB社の社長とじっくり話し合い、経歴や人脈を深掘りし、強みを見出す作業に注力しました。その結果、社長にはヨーロッパにコネクションを持つ知人がいることが判明。その知人を通じて、日本ではほとんど輸入されていない特殊なウイスキーを仕入れられる可能性があることが分かりました。
近年、ウイスキーは世界的に品不足が続き、希少な銘柄の需要が高まっています。そこで、「希少なヨーロッパ産ウイスキーを提供する専門バー」というコンセプトを打ち出しました。
さらに、B社の本業である内装工事の技術を活かし、バーのデザインや施工を自社で行うことで、他店にはない独自の空間を演出。こうした差別化ポイントを事業計画に落とし込み、収益性と市場ニーズを満たす形で補助金申請を行いました。
結果
ウイスキーの輸入ルートをしっかりと構築し、内装にもB社の強みを反映させたことで、事業の独自性が明確になり、補助金の審査において高く評価されました。その結果、事業再構築補助金の採択を獲得し、新規事業を無事スタートさせることができました。
お客様の声
「正直、補助金を申請すると決めたときは、本当に採択されるのか不安でした。でも、先生にサポートしていただき、じっくりと事業計画を練ることで、自分のバーがより魅力的なものになったと実感しました。輸入ウイスキーを仕入れるルートを確保できたのも、先生方が私の強みを引き出してくれたおかげです。おかげさまで、無事にバーをオープンできました。本業の内装工事と合わせて、今後も事業を成長させていきたいです。」