ご依頼の経緯
N様は日の出町で長年にわたりお菓子の製造販売を行ってきました。しかし、近年の地域の過疎化や、お歳暮などの贈答用菓子の需要減少により、売上が徐々に低下していました。
そこで、地域の観光客にも来店してもらえるよう、これまでの単なる販売店舗ではなく、カフェ併設型の店舗に業態転換することを決意。しかし、新店舗の設立には多額の工事費や広告費がかかるため、補助金を活用できないかと考え、当事務所へご相談いただきました。
担当者のコメント
N様のケースでは「事業再構築補助金」を活用しました。この補助金は新規事業への転換を支援する制度ですが、申請にはいくつかの難しいポイントがありました。特に今回の申請において最大の課題となったのは、工事費の精査です。
課題①:工事費の按分(新規事業と既存事業の区分)
事業再構築補助金では、補助対象となるのは新規事業に関する工事費のみであり、既存事業に関連する工事費は対象外となります。そのため、工事全体のうち、どこまでが新規事業部分なのかを明確に示す必要がありました。
課題②:広告費の適切な活用計画
N様はカフェ併設型店舗の認知度向上のため、SNS広告やHPの作成を検討していましたが、どの業者に依頼するべきか決めかねていました。補助金を活用するには、適切な広告費の見積もりを作成し、効果的なプロモーション戦略を立てることも重要でした。
こうした課題を解決するため、当事務所では以下の対応を行いました。
1. 工事費の按分作業と見積もりの精査
- 工務店が作成した見取図を活用し、既存事業部分と新規事業部分を明確に線引き
- 工事の総額を割合で按分し、新規事業部分にかかる費用を明確に算出
- 工務店と直接交渉し、可能な範囲で新規事業部分と既存事業部分の見積もりを分けてもらうよう調整
この作業により、補助金の審査において「どの部分が新規事業のための工事なのか」を明確に示すことができました。
2. 広告戦略の策定と業者紹介
- SNS広告やHPの制作に関する適切な業者を選定
- 当事務所が信頼を置くコンサルティング会社をご紹介し、補助金の範囲内で効果的な広告戦略を実施
これにより、補助金の審査で「事業の継続性」や「販路拡大の見込み」をアピールでき、審査の通過率を向上させることができました。
その結果
無事、補助金が採択され、必要な資金を確保することができました。
補助金の活用により、計画通りにカフェ併設型の新店舗の工事が進み、ついにリニューアルオープン。開店直後から口コミが広がり、SNSでも話題となりました。特に、観光客向けに開発した「インスタ映えスイーツ」が人気を集め、新たな客層の獲得に成功しました。
観光客の来店が増えたことで、これまで売上が低迷していた店頭販売の商品も再び注目を集めるようになり、既存の製造販売業も活性化しました。
お客様の声
「正直、補助金申請はとても難しそうで、自分たちだけでは無理だと思っていました。でも、丁寧にサポートしていただき、無事に補助金を活用することができ、本当に感謝しています。おかげさまで、新しいカフェ併設型店舗が完成し、多くのお客様に来ていただけるようになりました。補助金を活用しなければ、こんなにスムーズに店舗をリニューアルすることはできなかったと思います。今後も販路拡大に向けて、ぜひご相談させてください!」
まとめ
補助金を活用した事業再構築は、計画的に進めることで大きな成功につながります。しかし、補助金申請には「適切な費用の区分」や「審査を通過するための戦略的なストーリー作成」が必要不可欠です。
N様の事例のように、特に工事費や広告費の精査が必要なケースでは、専門家のサポートが欠かせません。
日の出町をはじめ、東京都内で補助金活用を検討されている方は、ぜひ当事務所にご相談ください。豊富な経験を活かし、貴社の成長をサポートいたします。