ご依頼の経緯
Y社様は東京都東村山市で長年にわたり大工工事業を営んでいましたが、近年の法改正や取引先の要望により、建設業許可の取得が不可欠な状況となりました。特に元請け企業から「今後の契約継続には許可が必要」と言われ、対応を迫られることになりました。
当初は自社で申請を試みたものの、専任技術者の10年の実務経験の証明が難航。どのような書類を準備すればいいのか分からず、手続きが進められない状態でした。
また、当事務所がヒアリングを行う中で、現場の産業廃棄物を運搬するケースがあることが判明。この場合、建設業許可とは別に産業廃棄物収集運搬業許可が必要になるため、同時申請を検討することになりました。
知人の紹介を通じて当事務所にご相談いただき、建設業許可と産業廃棄物収集運搬業許可の同時取得をサポートすることになりました。
許可取得のために行ったこと
① 産業廃棄物収集運搬業許可の講習会試験予約
産業廃棄物収集運搬業の許可を取得するには、講習会の受講および修了試験の合格が必須です。しかし、この試験は予約制で定員があり、申し込みが遅れると数か月待ちになることもあります。
そのため、最優先で試験の予約を実施。幸いにも2か月後の試験枠を確保でき、許可取得に向けた第一歩をスムーズに進めることができました。
② 建設業許可の「専任技術者の実務経験10年」の証明
次に、建設業許可の要件である「専任技術者の実務経験10年」の証明を進めました。
Y社様の専任技術者は、Y社での実務経験があるものの、単独では10年に満たない状況でした。そこで、Y社入社前の勤務先での経験を活用し、証明書類を準備しました。
幸い、以前の勤務先はすでに建設業許可を持っている会社だったため、証明書の取得が比較的スムーズに進みました。これにより、専任技術者の要件をクリアすることができました。
③ 書類作成と行政への申請手続き
建設業許可と産業廃棄物収集運搬業許可は、申請先が異なるため、必要書類や手続きが複雑になります。
- 建設業許可:東京都の東京都庁に申請
- 産業廃棄物収集運搬業許可:東京都立川市の多摩環境事務所(立川合同庁舎)に申請
それぞれの申請要件を満たす書類を準備し、行政とのやり取りを代行しました。また、申請時の審査がスムーズに進むよう、事前に行政機関と相談し、不備のない書類を作成しました。
④ 許可取得後のサポート
許可取得後も、実際の業務で必要な手続きや帳簿の管理方法についてサポートを行いました。特に産業廃棄物収集運搬業では廃棄物の管理票(マニフェスト)の運用が重要なため、適切な運用方法をご案内しました。
許可取得の結果
建設業許可の取得により、元請けからの信頼が一層強まり、今後も安定した取引を継続できることに繋がりました。さらに、産業廃棄物収集運搬業の許可を取得したことで、これまで対応できなかった業務の幅が広がり、新たな案件を獲得する機会も増えています。
また、「許可業者」としての信用が対外的に高まり、地域での評価が向上したことで、新規の顧客からの問い合わせも増加しました。これにより、事業の成長が加速し、今後の経営がより安定するとともに、多くの案件を受注できる環境が整いました。
お客様の声
「元請けから建設業許可を取るように言われたものの、専任技術者の実務経験の証明でつまずいていました。さらに、産業廃棄物収集運搬業の許可も必要と知り、どうすればよいのか不安でしたが、先生のおかげで両方の許可をスムーズに取得できました。
申請の手続きだけでなく、行政とのやり取りや、必要な書類の準備まで全面的にサポートしていただき、とても助かりました。許可業者となったことで、元請けからも『今後も頼むよ』と言われ、新規の取引先も増えている状況です。本当にありがとうございました!」
まとめ
東京都東村山市のY社様は、建設業許可と産業廃棄物収集運搬業許可を同時取得することで、取引先との関係を強化し、新たなビジネスチャンスを広げることに成功しました。
当事務所では、実務経験の証明サポートや複雑な許可申請の代行を行い、スムーズな許可取得を実現しています。
「建設業許可」や「産業廃棄物収集運搬業許可」の取得でお困りの方は、お気軽にご相談ください!