ご依頼の経緯
B社は、既存の手書き伝票や紙ベースの受発注管理などがボトルネックとなり、日常業務の効率が悪化していることを実感していました。新たなITシステムの導入や、商品の仕分け作業を自動化する機械の導入によって生産性を改善したいという意向がありましたが、そのための資金をどのように調達すべきか悩んでおられました。
社内で補助金申請を試みることも検討されたようですが、「何をどう書いていいか分からない」「申請書類の作成が難しすぎる」という理由から断念。そんな中、地元の経営者仲間から当事務所を紹介いただき、ご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
B社が今回補助金でやりたい事は2つありました、1つはIT化(システム導入)、もう1つは機械設備の導入でした。この2つをバラバラに記載してしまうと、計画の一貫性が薄れ、審査で不利になる可能性があります。
そこで我々は、「生産性の低さ」という根本的な課題に対して、「IT導入と機械導入を組み合わせることによって解決を図る」というストーリーで事業計画を構築しました。具体的には、①作業の重複と時間ロスが多い現状、②ITシステムで作業フローを可視化・効率化、③新たな機械で仕分け業務の自動化を進める、という3段階の計画を策定。これによって審査側にも一貫した取り組みとして強くアピールできる構成としました。
結果
この戦略的な計画のもと、小規模事業者持続化補助金の申請を行い、見事に採択されました。採択後、B社は予定通りシステムと機械の導入を進め、生産ラインの効率化が着実に進行。導入から数か月後には、従来発生していた残業が月あたり30%削減されるという目に見える成果が出始めています。これにより従業員の満足度も向上し、社内の雰囲気も改善されたとのこと。経営者様も「次の投資に繋げられる自信が持てた」と前向きなご感想をお寄せくださいました。
お客様メッセージ
「私たちはずっと昔ながらのやり方を続けてきましたが、時代の変化には逆らえませんでした。けれど、どこから手を付けていいか分からず、不安ばかりでした。今回、行政書士の先生が丁寧に話を聞いてくれて、私たちの思いや課題をしっかり理解したうえで、きちんと形にしてくれたのが本当に心強かったです。補助金も採択され、設備導入も完了し、社員たちも前向きになっています。これからの成長の土台ができたと感じています。今後も継続してご相談させていただきたいと思っています。」