ご依頼の経緯
東京都武蔵野市にて法人を新設したばかりのD社様は、飲食業と卸売業という異なる業種に同時に挑戦するビジネスモデルを計画されていました。特に飲食店の出店は、物件取得、内装工事、厨房設備、広告宣伝などに多額の初期投資が必要で、自己資金だけでは資金繰りに不安がある状況でした。
そのような中、「補助金を活用して開業時の資金負担を軽減したい」と考えるようになり、補助金制度について調べ始めたものの、情報が多すぎて自社に合った制度を絞り込むことができずに悩んでいたとのことです。
ちょうどそのタイミングで、役員のうち一人が当事務所と過去にお付き合いがあったことを思い出し、「信頼できる専門家に相談しよう」とご連絡いただいたのが今回のご依頼のきっかけでした。
担当行政書士のコメント
D社様のように、法人設立直後で複数の事業を立ち上げようとしているケースでは、補助金選びそのものが極めて重要なプロセスになります。国・都道府県・市区町村・その他団体と、世の中には実に多くの補助金制度が存在するため、それぞれの制度の特徴を正しく理解し、自社の取り組みに最適なものを見極めることが採択への第一歩です。
当事務所では、まずD社様の今後の事業計画について詳細なヒアリングを実施しました。飲食店の出店形態、卸売業との関連性、販路の構築方針など、ビジネス全体の構想を把握した上で、それぞれにかかる経費項目を洗い出し、補助金が適用される可能性のある支出をピックアップしていきました。
工夫した点
補助金申請の成功には、制度選定の正確さと申請書類の完成度が鍵を握ります。まず今回は、D社様が飲食業と卸売業の両方に取り組もうとしていたため、それぞれの事業で補助対象になり得る補助金を複数調査しました。
採択率や募集スケジュール、補助率や上限額、必要書類、審査基準などを比較しながら、最終的に「東京都中小企業振興公社」が実施する「商店街助成金」を中心に進めることに決定。この制度は地域活性化や商業の振興を目的としており、D社様の飲食店が地域の賑わい創出に貢献する点が評価されやすく、またD社代表のこれまでの経歴から面接での対応も十分高評価を得ることができると判断しました。
また、申請書の作成においては、審査担当者の視点に立ち、事業の目的や地域貢献性、継続性、費用対効果などを明確に示すストーリー構成を重視。何度もお打ち合わせを重ねながら、ヒアリング内容を丁寧に反映し、わかりやすく説得力のある申請書に仕上げていきました。
さらに、申請プロセスの中で生じる細かな確認事項についても、公社とのやり取りをこちらで代行。D社様が事業準備に集中できるよう、バックオフィス面でも全面的にサポートいたしました。
その結果
こうした取り組みの結果、D社様は無事「商店街助成金」の申請を行い、その結果として書類審査、面接審査を通過。無事交付決定を得ることができました。店舗改装や設備投資にかかる費用の一部が補助されることになり、現在は出店に向けた準備を順番に行っているところです。
補助金の支援を受けることで、自己資金だけに頼らずに事業をスタートできるという大きな安心感を得られたと伺っています。
お客様の声
「正直なところ、自分たちだけで補助金を調べていたら、何がなんだか分からなかったと思います。必要な情報を整理して提示してもらえたのは本当に助かりましたし、書類作成やヒアリング対応まで全てお任せできたことで、本業の準備に集中できました。今後、他の事業でも補助金を使っていく場面があると思うので、引き続きお願いしたいと思っています。」
武蔵野市で補助金申請でお悩みの方へ
東京都武蔵野市をはじめとした地域で、補助金の活用をお考えの方は、ぜひ当事務所にご相談ください。「補助金の制度が多すぎて選べない」「採択されるための準備の仕方が分からない」「事業計画の立て方から一緒に考えてほしい」など、事業のスタート段階で不安を感じている経営者様の声を、これまで数多く受けてまいりました。
当事務所では、地域密着型の行政書士として、地元中小企業の成長を支援する補助金申請のサポートに力を入れています。貴社のビジネスを最適な補助金とつなぎ、実現に向けた確かな一歩を後押しいたします。
